新型コロナウイルスの抗体自費検査
新型コロナワクチンを既に接種された方は大変多いと思います。
ワクチンで抗体ができているのか、数字で分かる検査があります。
自費になりますが、興味がある方はご検討下さい。
抗体検査とは
抗体をどの程度獲得できたのかをご自身で確認できるものです。
しかし抗体がどの程度あれば感染防御効果はあるのか、重症化予防効果があるのかは現時点では解明させていない部分も多く検査結果についての個別のご質問やご相談は受け付けておりません。当院ではあくまで数値をお出しするのみとなります。
抗体検査をおすすめする方
- ワクチン接種後に副反応がなく、本当にワクチンが効いているのかが不安な方。
- ワクチンでの副反応が強く2回目、3回目の接種に迷われている方で抗体がついているか確認したい方。
- ワクチンの接種前や後に自分の抗体価を確認したい方。
- 海外渡航予定で入国前に抗体検査の結果が必要な方。
- 事業の再開に際し、社員の免疫獲得状況を把握しておきたい事業主の方。
当院の抗体検査について
アボット社のスパイクタンパク質(S)に対する定量的検査です。
(IgG抗体検査ARCHITECT SARS-CoV-2 IgG II Quant)
アボットのIgG抗体定量検査用試薬は、新型コロナウイルスに感染した疑いのある人、もしくは過去に感染していた人の、血清または血漿中のウイルス表面のSタンパク質に対するIgG抗体量を測定するよう設計されています。
抗体検査を受けるタイミング
- 過去の感染が気になる方→症状が出てから14日後以降の検査
- ワクチン接種後→接種を終えて1週間後以降もしくは、調べたいタイミングで検査
抗体検査の注意点
抗体検査は「免疫の獲得」を確認するための検査ですので、現在の感染の有無を調べるには、PCR検査が適しています。
抗体陰性であっても新型コロナウイルスの感染を完全に否定することはできません。(直近の感染で抗体産出まで時間が経っていない場合も想定されます)そのため診断書に「新型コロナウイルス感染症でないと診断する」ことはできません。予めご了承ください。
予約方法
特に予約は必要ありません。混雑時にはお待たせすることがありますが、医院の窓口で、ご要望下さい。
検査方法に関して
- 採血(5㎖程度)
*食事の制限はありません。 - 所要時間15分程度
- 結果は検査後約3日で出ます。
- 検査費用:5,500円(税込み)
結果のご報告方法
- 結果は受付でお渡しいたしますので診察は行いません。そのため、受け取り日の診察予約は不要です。
- 感染していないことを証明するものではないため、
陰性証明書の発行はいたしません。
参考:当院院長の検査結果
ファイザー製ワクチン2回接種から約6か月の値。
副反応:2回目接種時に38.5℃の発熱、倦怠感あり
結果:判定 (+) 定量値 699.9 AU/ml
ファイザー製ワクチン3回接種から約1か月の値。
副反応:2回目接種時に37.5℃の発熱、倦怠感も2回目より軽微
結果:判定 (+) 定量値 35008.6 AU/m
3回のワクチン接種で約700→3万5000と 50倍 になりました!!
新型コロナ抗体検査の簡単な説明と数値の目安
抗体は時間経過とともに低下していくこと、2回ワクチンを接種しても抗体価が上昇しない人がいることが知られていますが、人間の中和抗体量と実際の臨床データとの関係性を明確に表したデータはありません。
海外の研究でファイザー社のワクチン接種後の抗体価は、1回目の接種後の中央値 2,217 AU/mL, 2回目の接種後の中央値 6,396 AU/mL であったと報告されています。
日本人を対象とした研究では、ファイザー社のワクチン接種後の抗体価について、1 回接種後14 日の中央値は約1,000AU/mL、2 回接種後7 日の中央値は約22,000AU/mLとの報告があります。
培養実験レベルでのデータでは、ウイルス量を50% まで減少させることを確認する培養細胞での試験では4,160 AU/mL以上あれば高力価と判断されています。それ未満でも中和活性は有していると考えられています。
★上記の数値はアボット社のスパイクタンパク質(S)に対する定量的検査の数値です。他の検査の数値とは直接比較できません。